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災害時BRT(呉→広島駅:7/17朝)所要時間実績


今日から呉駅前→広島に災害時BRT運行のバス路線が運転されるようになりました.

明日以降,利用される方の参考になればと思い,

本日直営で調査,分析しまとめています.

 

今回の災害時BRTは,午前中は呉→広島について,

 1)JR定期券・回数券保有者限定

 2)広島電鉄のクレアライン線

   (通常路線.誰でもOK.
    広島市役所前,中電前,本通り,広島バスセンター行き)

 

の2種類です.

 

そのうち,1)について,当研究室および学内の他の先生に協力をいただき,所要時間を計測しました(データ収集を直営で実施).

 

その結果がこの図です.

30本強が運行されました.

 

・最短:40分(5:27発)

・最長:1時間7分(7:31発)

・平均:51分 

後半追記あり!

 

という結果となりました.

また,車で行った場合の所要時間を計測しましたが,

国道31号線を経由し,広島呉道路 坂北ICからは自動車専用道経由で,

 

2時間18分(6:27発,8:45着)

 

でした.

 

同じ時刻出発のバスで比べると,1時間33分短くなっています.

効果は絶大でした.おちついたらゆっくり計算しようと思いますが,

億単位での経済効果(便益)が生じている可能性もあります.

 

バスの所要時間の変動要因,すなわち渋滞要因は,

 1)呉ポートピア前〜小屋浦駅前の渋滞(小屋浦駅から北は流れる)

 2)広島高速を降りた後の〜広島駅までの渋滞

です.

 

同じような時間帯の,本来の呉線のダイヤでは,

快速が30分前後,普通電車が55分前後であったことを思うと,

良い数字ではないでしょうか.

また確実に座れるのも大きいと思います.

 

広島電鉄の広島バスセンター行きも1時間ちょうどだったようです.

(当研究室調べ.7:00のバス)

 

なのですが,いずれも時間の読める渋滞なので,

今後,大きな事故がない限りはこのままいけるものと思われます.

(大雨の場合通行規制がかかる場合あり)

 

 <追記>

バスの乗客数がどうだったか?という問い合わせをいくつかいただいたので,

見た印象ですが,早い便は満席,遅い便はかなり余裕がある状態でした.

そうなった理由として推察されるのが,

「整理券方式なので,とにかく早く行かないと不安だった」という方が

多かったのではないかと思います.

ただし,初日で全体的に少ない(様子見だった方,知らなかった方があった?)ので,

もうしばらくは様子を見た方が良いように思います.

 

 

 

 

この調査,結構体力を要したので,明日をどうするかは検討中ですが,

夕方のダイヤもこれから調査します.結果はまたレポートしたいと思います.

 

<調査協力>

呉工業高等専門学校 山岡俊一教授,三村陽一准教授

神田研究室 学生有志