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国道185号/東広島呉道路阿賀IC-先小倉交差点の改良


呉市東部の交通,国道185号と東広島呉道路「阿賀IC」の交差点「先小倉交差点」が

専門用語で言えばボトルネック,いわゆる渋滞の原因となっている場所です.

 

この交差点について,今週中に改良し,使えるようにするという,具体的な発表が出ています.

 

【国土交通省中国地方整備局 記者発表】

東広島呉自動車道阿賀IC出口(先小倉交差点)において左折レーンの増設など交差点改良が完成します~平成30年7月28日(土)完成予定~

 

余談

これから打たれるであろう施策は,

広島県災害時渋滞対策協議会」の議事録で,方向性は探ることができます(国土交通省ほか).

 

 

さておき,この改良がどう効果を及ぼすであろうか,という点.

東広島呉道路の渋滞は”若干減る”と見ています.

この渋滞の原因,災害後の渋滞は,東広島呉道路に並行する国道375号が土砂崩れ・橋梁流出(約12m)による通行止による影響です.大雑把に言えば,西側を走っている東広島呉道路は,呉市中心部や西側への車を,東側を走っている国道375号は,広エリアやそれ以東を受け持っています.

これが,国道375号の通行止により,東広島呉道路にはいつもより先小倉交差点を左折する交通(国道375号が受け持っていた)が一気に増えることに.

写真のように,本線は左折したい車がぐっと並んでいます.右折希望の車は並んでいません,

これに対して,今回の交差点改良は,左折を2車線とすることで,処理能力を向上させよう,というものにあります.

 

どのくらい効果があるか?は,信号現示との組み合わせなのでなんとも言えない・・・のですが.確実に言えるのは,「渋滞が始まる時間が遅くなる」,「渋滞解消の時間が早くなる」というのは,確実に言えるでしょう.

 

これにより,あとは信号次第ですが,東→西行きも効果が出てくる可能性もあります.東西方向が青になる時間を多めに割り当てられることとなれば,処理能力が上がるので.

また,結果として,すぐではありませんが,国道31号から山陽道・東広島呉道路に転換してくる車も出て来て,国道31号の渋滞緩和につながる可能性もあります.いわゆるネットワーク効果です.

 

とは言え,これだけで,先小倉交差点の渋滞は,南北・東西ともまだまだ残ると思います.

一番有効な方策は,国道375号の早期開通に尽きます.ここが通行可能にならないと,いまの広→呉間の交通渋滞は抜本的に解決しないでしょう.その理由は,先小倉交差点の広→呉方向の渋滞の原因.右折車が多すぎて,それが右折レーンから本線に相当量溢れ出していて,2車線のうち1車線を塞いでいる時間が長すぎるためです.先小倉交差点の右折車を減らす・・・となると,もう別の方法を思いつきません.